奥田 小由女
Sayume OKUDA
大阪府/文化勲章受賞/文化功労者顕彰/広島県名誉県民/三次市名誉市民/日本芸術院会員/現代工芸美術家協会理事長/公益社団法人日展・顧問
- 1936
- (昭和11)年、大阪府堺市に生まれ、3年後広島県双三郡吉舎町(現在の三次市吉舎町)に移る。
旧姓・川井小由女。
創造的な人形作品に影響を受け、日彰館高校卒業後に上京し紅実会人形研究所の林俊郎氏に師事、人形の勉強に取り組む傍ら画家や彫刻家にも技術を学ぶ。
20代の時にヨーロッパ旅行を通じて西洋美術に触れながら日本の美の魅力を再確認したという。
- 1960
- (昭和35)年に現代人形美術展、日本女流人形展に出品して受賞。その他、光風会展、日展、日本現代工芸美術展に出品、入選を重ねる。
- 1972
- (昭和47)年の第4回日展で《或るページ》が特選を受賞し、1974(昭和49)年の第6回日展で《風》が再び特選を受ける。この頃は白を基調とした抽象的な造形表現を試みていたが、奥田元宋と結婚する前後から、色彩豊かな女性像の作品が中心となる。
- 1988
- (昭和63)年の第20回日展に出品した《海の詩》で文部大臣賞、
- 1989
- (平成元)年の第21回日展に出品した《炎心》で日本芸術院賞を受賞。
この頃から展覧会に出品する人形作品の他、レリーフの大作の制作も手がける。
- 1998
- (平成10)年に日本芸術院会員に任命され、2008(平成20)年に文化功労者として顕彰。
- 2020
- (令和2)年には文化勲章を受章した。
- 2014
- (平成26)年7月に日展理事長に就任(2022年まで)、
同年11月に三次市初の三次市名誉市民として、2020(令和2)年12月に広島県名誉県民として顕彰された。他にも現代工芸美術家協会理事長などの要職にあり、日本を代表する人形作家(工芸家)の一人として活躍中である。
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